リオデジャネイロ五輪は、17日からオリンピック公園内のカリオカ・アリーナ3でテコンドー競技が始まった。2日目の女子57キロ級に出場する浜田真由(ミキハウス)は、この日午前にあった前日計量を上限の100グラムアンダーでパス。午後は古賀剛コーチと、会場の雰囲気をつかむために、女子49キロ級や男子58キロ級の試合をスタンドで観戦した。
アジア選手権などでは、基本的に2コート、世界選手権では4~5コートを使い、同時並行で試合を進めることが多いが、五輪はセンターコートの1面だけを使う。観客全体が、ただ一つの試合だけを注目し、熱狂する。ビデオ判定用のカメラはロンドン同様、コート四隅と天井からつるされたカメラの計5台が設置されている。
この日実施された階級の試合を見る限り、五輪で使用されているデド社製の電子防具の感度は、アジア選手権(マニラ)があった4月時点と比べて増している印象。上段、中段ともに、それほど蹴りに圧がなくても得点が入っているようだ。「カット」を軸に戦いを組み立てる浜田にとって、これがどう影響するか。
18日正午(日本時間深夜0時)の初戦を前に、浜田が、今大会にかける思いを文章で寄せてくれた。以下、浜田の決意表明をご覧ください。
明日ついに戦いの日を迎えます。準備は万全です。
このオリンピックという舞台に来るまでに、たくさんの方々に助けてもらいました。この舞台に上がれなかった方々、これから目指す人たち、一緒に戦ってくれている日本の皆さんと、最高の結果を目指して一戦一戦をがんばります!
応援よろしくお願いします。 濱田真由
(リオデジャネイロ=朝日新聞スポーツ部記者・原田亜紀夫)