「韓国料理に飽きて、真由はカレー、私はとんかつ食べてます」。古賀剛コーチが合宿先の韓国から26日に寄せてくれた写真の表情をみれば、浜田真由(ミキハウス)の順調な調整ぶりがうかがえる。
8月18日に女子57キロ級の試合があるリオデジャネイロ五輪への準備のため、5月から3カ月連続で韓国、台湾に出向いた武者修行もいよいよ最終章に入った。
合宿での細かい練習メニューや課題は、ライバルに手の内を明かすことになるので伏せているが、浜田を指導する古賀コーチによると、「いまは最後の微調整に全精力を注いでいる。調整は順調です」。
日本国内に同じ階級の練習相手がいないハンディを補うため、韓国合宿ではいろいろなタイプの相手との組手、スパーリングで試合勘を高めてきた。2014年秋の仁川・アジア大会の決勝で敗れた李アルム(韓国)と対戦する機会にも恵まれたという。五輪本番で使われる電子防具をつけた試合形式の実戦では、「優勢だった」と古賀コーチは、伝えている。
浜田と古賀コーチは、今月29日で韓国での合宿を切り上げ、いったん、帰国。地元の佐賀で英気を養ったあと、8月10日午前、羽田空港からパリ経由でリオへ出発する。(朝日新聞スポーツ部記者・原田亜紀夫=リオデジャネイロ)