日本から唯一、リオデジャネイロ五輪のテコンドー競技に出場する浜田真由(ミキハウス)の女子57キロ級のトーナメント表は、試合前日の軽量がある8月17日に判明すると見られる。出場は16人。
最新の世界テコンドー連盟(WTF)のランキングで5位の浜田は上位4人までのシードに入れず、いきなり上位対戦を強いられる可能性もあるが、「1回戦から決勝のつもりで戦う」と気を引き締めている。
実力伯仲の女子57キロ級は、浜田を含め昨年末のグランプリファイナル終了時点の世界ランキング上位6人をはじめ、大陸予選を勝ち抜いた欧州2、アフリカ2、オセアニア1、中南米2、アジア2の各代表に開催国のブラジル代表1が加わった16人で争う。
試合直前まで対戦相手が不透明ななか、浜田陣営は、ネット上で出回る「予想トーナメント」の情報も入手、検討材料の一つにしている。
古賀剛コーチが「セオリー通りなら、ランキング順でこうなる」という予想トーナメントでは、1回戦で浜田はアフリカ2位のチュニジア選手と対戦する想定。勝てば、昨年のグランプリファイナルを制した世界ランキング3位のヘダヤ・マラック(エジプト)らが控える山と激突、といったシミュレーションとなるが、実際はどうなるか。
目標はあくまで金メダル。1回戦でも決勝でも、どこかで、強豪とあたることは避けられない状況は、織り込み済みで、浜田はどっしり構えている。
古賀コーチは、女子57キロ級の大本命、世界ランキング1位でロンドン五輪金メダリストの名前を挙げて、「できれば1回戦からジェード・ジョーンズ(英国)希望です」と強気にコメントしている。(朝日新聞スポーツ部記者・原田亜紀夫=リオデジャネイロ)