道着にもお国柄が表れそうだ。リオデジャネイロ五輪で初めて、各国・地域の特徴を示すカラーズボンの着用が認められるテコンドーで、どの国がどんな色を選ぶのか、徐々に明らかになってきた。
リオ五輪のメインプレスセンターの端末で配信された情報によれば、男女8階級に選手を派遣する全63の国と地域のうち、約20カ国がズボンの色をすでに決め、世界テコンドー連盟に申告を済ませた。
それによると、ブラジル、カナダ、エジプト、英国は、国旗の模様を組み込んだデザインに。ドイツ、フィリピン、ヨルダンはシンプルに黒や青を選んだという。
カラーズボンの採用は、会場やテレビで観戦するファンが自分たちの国・地域の選手を識別しやすくすることなどが狙いで、世界連盟は、「色とりどりのズボンで、会場をカーニバルのような雰囲気にしたい」と意気込んでいる。
ところで29日に、韓国での強化合宿を無事に終え、日本から唯一、リオ五輪出場する女子㌔級の浜田真由(ミキハウス)は、どうするのか。全日本テコンドー協会・金原昇会長の「世界女王なんだから余計なことはせず、原点に帰ろう」という助言もあって、道着はこれまで通りの「白」で臨む。(朝日新聞スポーツ部記者・原田亜紀夫=リオデジャネイロ)